2026/09/07 16:42
いつも飲んでいるコーヒーが、産地だけでなく「精製方法」によっても驚くほど表情を変えることをご存知でしょうか。SAFARI COFFEE ROASTERで扱っている豆を例に、精製方法による味わいの違いをご紹介します。◆ウォッシュド(水洗式)——透明感のある酸とテロワールの輪郭
Honduras Kukurucho Geisha Washedは、ホンジュラス・ラパス県パチェコ地区、標高1,670mのククルチョ農園で栽培されたゲイシャ種です。生産者は元IHCAFE品質管理最高責任者のロニー・ガメス氏。フローターで過熟豆を取り除いた後、プレ乾燥3日、屋根付きアフリカンベッドで28日間かけてじっくり乾燥させています。フレーバーノートは「Jasmine / Lemon grass / Floral / Tea-like」。ジャスミンのような華やかな香りとレモングラスを思わせる爽やかな酸、紅茶のような質感が特徴で、水洗式ならではの透明感が際立ちます。
◆アナエロビックナチュラル(メキシコ)——果実の甘さを引き出す嫌気性発酵
Mexico Santuario Project Natural Anaerobic 31hは、ベラクルス州イクスワトラン、標高1,100〜1,750mで栽培されたRed Bourbon種。完熟チェリーを選別して2時間フローティングした後、モストを加えて31時間の嫌気性発酵を行い、アフリカンベッドで天日乾燥します。フレーバーノートは「Prune, Grape, Mikan, Candy」。プルーンやぶどうを思わせる濃厚な果実味と、みかんのような爽やかさが同居する、アナエロビックナチュラルならではの個性です。
◆アナエロビックナチュラル(ブルンジ)——華やかさとクリーンさの両立
Burundi Kayave Anaerobic Naturalは、標高1,800mのカヤヴェ・ウォッシングステーション(2024年稼働開始)で精製されたブルボン種。フレーバーノートは「Navel Orange, Chestnut Nuts, Sugar Cane」で、オレンジを思わせる華やかな果実感とブラウンシュガーのような甘さ、そしてクリーンな後味が両立しています。同じアナエロビックナチュラルでも、産地が違えばここまで個性が変わります。
◆同じ「浅煎り」でも、精製方法で選ぶという楽しみ方
SAFARI COFFEE ROASTERでは、1948年製のドイツ製プロバット焙煎機を使い、生豆の仕入れから焙煎、抽出、提供まで自分たちの手で行っています。豆本来の個性を活かす焙煎を追求しているからこそ、精製方法による違いがそのままカップに表れます。次にコーヒーを選ぶときは、産地だけでなく「精製方法」にも注目してみてください。きっと新しい発見があるはずです。どれから試すか迷う方には、ロースターセレクトで毎月豆が届く定期便もおすすめです。豆をご自身で選ぶ形式ではありませんが、その分、普段は手に取らない精製方法の豆にも出会えます。
